コツコツしないとね
インターネット概論〜その1〜。※IT用語辞典より
キーワード
■インターネット○通信プロトコルTCP/IPを用いて全世界のネットワークを相互に接続した巨大なコンピュータネットワーク。
○その起源は米国防総省、分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetであるといわれている。
○ハイパーリンク機能を備えたマルチメディアドキュメントシステムWWWが登場すると、ビジネスでの利用や家庭からの利用が爆発的に増大し、世界規模の情報通信インフラとしての地位を得るに至った。
○インターネット上で提供されるサービスやアプリケーション(WWWやFTP、電子メールなどの基本的なものからクレジット決済などの高度なものまで)は、そのほとんどがTCP/IPという機種に依存しない標準化されたプロトコルを利用しており、インターネット上では機種の違いを超えて様々なコンピュータが通信を行なうことができる。
■プロトコル
○ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行なう上で、相互に決められた約束事の集合。通信手順、通信規約などと呼ばれることもある。
○英語しか使えない人と日本語しか使えない人では会話ができないように、対応しているプロトコルが異なると通信することができない。
○人間同士が意思疎通を行なう場合に、どの言語を使うか(日本語か英語か)、どんな媒体を使って伝達するか(電話か手紙か)、というように2つの階層に分けて考えることができるが、コンピュータ通信においても、プロトコルの役割を複数の階層に分けて考える。
○階層化することによって、上位のプロトコル(を実装したソフトウェア)は自分のすぐ下のプロトコルの使い方(インターフェース)さえ知っていれば、それより下で何が起きているかをまったく気にすることなく通信を行なうことができる。電話機の操作法さえ知っていれば、電話会社の交換局で何が起きているか知らなくても電話が使えるのと同じである。
○プロトコルの階層化のモデルは国際標準化機構(ISO)や国際電気通信連合(ITU)などによって7階層のOSI参照モデルとして標準化されており、これに従ってプロトコルを分類することができる。
現在インターネットで標準となっているIPは第3層(ネットワーク層)の、TCPやUDPは第4層(トランスポート層)のプロトコルであり、HTTPやFTP、SMTP、POPなどは第5層(セッション層)以上のプロトコルである。
《OSI参照モデルは7層からなる》
第1層(物理層) | データを通信回線に送出するための電気的な変換や機械的な作業を受け持つ。ピンの形状やケーブルの特性なども第1層で定められる。 |
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第2層(データリンク層) | 通信相手との物理的な通信路を確保し、通信路を流れるデータのエラー検出などを行なう。 |
第3層(ネットワーク層)格 | 相手までデータを届けるための通信経路の選択や、通信経路内のアドレス(住所)の管理を行なう。 |
第4層(トランスポート層) | 相手まで確実に効率よくデータを届けるためのデータ圧縮や誤り訂正、再送制御などを行なう。 |
第5層(セッション層) | 通信プログラム同士がデータの送受信を行なうための仮想的な経路(コネクション)の確立や解放を行なう。 |
第6層(プレゼンテーション層) | 第5層から受け取ったデータをユーザが分かりやすい形式に変換したり、第7層から送られてくるデータを通信に適した形式に変換したりする。 |
第7層(アプリケーション層) | データ通信を利用した様々なサービスを人間や他のプログラムに提供する。 |
■IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)
○OSI基本参照モデルの第3層(ネットワーク層)に位置し、ネットワークに参加している機器の住所付け(アドレッシング)や、相互に接続された複数のネットワーク内での通信経路の選定(ルーティング)をするための方法を定義している。
○コネクションレス型のプロトコルであるため、確実にデータが届くことを保証するためには、上位層のTCPを併用する必要がある。
○UNIXの標準プロトコルとなったことから急速に普及が進み、現在世界でもっとも普及している。IPによって世界規模で相互に接続された巨大なコンピュータネットワークをインターネットと呼ぶ。
※TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
HTTPやFTPなどの基盤となるプロトコル。
■HTTP(HyperText Transfer Protocol:ハイパーテキストトランスファープロトコル)
○Webサーバとクライアント(Webブラウザなど)がデータを送受信するのに使われるプロトコル。
○HTML文書や、文書に関連付けられている画像、音声、動画などのファイルを、表現形式などの情報を含めてやり取りできる。IETFによって、HTTP/1.0はRFC 1945として、HTTP/1.1はRFC 2616として規格化されている。
■RFC(Request For Comment:リクエストフォーコメント)
○インターネットに関する技術の標準を定める団体であるIETFが正式に発行する文書。
○IP(RFC 791)、TCP(RFC 793)、HTTP(RFC 2616)、FTP(RFC 959など)などインターネットで利用されるプロトコルや、その他インターネットに関わるさまざまな技術の仕様・要件を、通し番号をつけて公開している。
○RFCは連日のように発行されているため、どの文書が最新の仕様を指し示しているのか、RFC本体からは分かりにくいことがある。
○このため、IETFでは定期的に技術の標準化動向を一覧できるRFCを発行している。標準化動向をまとめたRFCの通し番号は100の倍数になる慣例がある。
RFC日本語版リスト
・http://www5d.biglobe.ne.jp/~stssk/rfcjlist.html
・http://www.nic.ad.jp/ja/tech/rfc-jp.html
■IETF(Internet Engineering Task Force:インターネットエンジニアタスクフォース)
○TCP/IPなどのインターネットで利用される技術を標準化する組織。ここで策定された技術仕様はRFCとして公表される。
http://www.ietf.org/
■FTP(File Transfer Protocol:ファイルトランスファープロトコル)
○インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークでファイルを転送するときに使われるプロトコル。
○現在のインターネットでHTTPやSMTP/POPと並んで頻繁に利用されるプロトコルである。FTPはIETFによってRFC 959で定義されている。
○「ファイル転送プロトコル」TCP/IPに属するプロトコルの1つで、ファイルを転送するなどの用途で用いられる。一般ユーザーが自分のホームページを公開する際には、自分のPCで作成したHTMLなどを、プロバイダのWebサーバーへと転送することとなるが、この際に用いられるのがFTPということとなる。
○ファイル転送プロトコル(FTP)はネットワーク上にファイル転送を行なう旧式の TCPプロトコル。ユーザー認証を含む全てのサーバートランザクションが暗号化されておらず、安全性の低いプロトコルである為、注意深い設定が必要です。
・・・もうちょっと、調べてみよう。